ransoucafeのブログ

卵巣のう腫、内膜症の手術記録

退院後の初外来

術後24日 退院後16日

朝イチの予約なので、前日に聞きたいことをノートにまとめておいた。全6項目。

①尿関係
術後、頻尿と排尿困難なこと
寝返りをすると膀胱が動くような気がすること
⇒地元の泌尿器科へ膀胱炎でかかっているのでそちらで様子をみることに。
⇒内膜症は膀胱にもできるので、内膜症の薬がききはじめたら症状も変わるかも。
⇒地元の泌尿器科がダメだったらM病院で対応する。その時は代表に電話して産科外来へ繋いでもらう。産科から泌尿器科へ話してもらう。

②膣
おりものが常時出ること
⇒気にしないでよい

③傷口
傷をきれいに治したい。今自分がやってるやり方で大丈夫か。
⇒テープを全部付け替えてもらった。思っていたよりも強く引き寄せてテープをはったほうがいいらしい。テープが剥がれやすいので、その上からシリコンテープを貼っている。腹帯が擦れてテープを刺激するのでソフトガードルをすすめられた。

④腹痛
術後から卵巣嚢腫をとった辺りがいまだに痛い
⇒人によって数ヵ月単位で痛みが続くので鎮痛剤で痛みをコントロールしていくしかない。

⑤普段の生活面解禁次項
お風呂、自転車15分位、バイク1~2時間、ヒールがある靴、灯油缶を持つ、お風呂そうじ、スイミング、温泉、通勤、仕事
⇒全部ok
もう傷が破れるような時期ではないので、自分の判断で痛かったら控えるなど調整してやっていけばいい。

⑥残してもらった卵巣は、機能しているのか?
ホルモン剤で生理をこなくしているので、すぐ診断ができない。次回2ヶ月後に検査しましょうとのこと。

聞きたいことを全部聞けて良かった。
話しやすい先生に本当に感謝。
当日行った採血、レントゲン、尿検査は特に問題なしとのこと。
レントゲンでは便秘を指摘されたが、毎日排便があるので大丈夫だと答えておいた。

一番肝心の病理結果は、良性で本当に安心した。
今後はホルモン治療薬で再発を防止し続けていく。
腫瘍マーカー値が術後も基準値より高いままなので、二ヶ月後に検査することに。

とにかくひとまず終わった‼
今日は土曜日。上司に報告して月曜から仕事開始!

退院後2週間

退院後2週間、術後22~
1月11~

11日、駅までのタイムがあまり縮まらない。不安が募る~。職場復帰日をもっと伸ばすか本気で迷う。
初めて一人で電車(モノレールだけど)で外出。
思いがけず満員で焦る。隅っこにたってお腹をガード。友人とランチ。楽しくて凄く気分転換になった。
職場復帰に向けて、人と接していくことや、外出は良いことだと思う。

12日、排便なし
美容室へ行って白髪染めと前髪カットしてくる。おしゃべりしてこれまた気分転換になる。
帰りに隣街のセールをのぞく。
服を買った。服を買うと、労働意欲が高まる。単純。

13日、職場へ連絡。
明日、退院後初外来なこと。予定通り、職場復帰すること。不在期間のお礼。もう、腹を決める。

退院後の初外来へ続く

退院後1週間

退院後1週間、術後15~21日
1月4~10

本来なら今日から仕事初めなので、私も気持ちを切り替える。正月休みは終わりだ。

毎朝7時起床
朝食を準備して、洗濯する。
午前中に夕飯まで作っておく。

たまった録画をみながらごろごろしたり、昼寝する。
昼寝すると3~4時間は寝てしまう。
自宅療養中、時間は沢山あったのに、勉強関係やブログ開設、医療費控除のことなどやりたいことはあったのに、一切やらなかった。やる気がしなかった。規則正しい生活をするだけで一杯だった。休みが勿体ないけどしようがない。入院中夢中になった美文字トレーニングもやらなかった。

4日から、駅までの徒歩時間を計ってみる。
健康体では10分でいけたところが、30分かかった。ゆっくりしか歩けない。腹が重い。なぜかがに股になる。

5日、夕方5時から歩行訓練がてら買い物へ。
寒くて鼻水が出た。でもやはり急ぎ足はできない。外出は昼の暖かい時間にするようにしよう。

6日、駅までのタイムが5分縮んだ。
夕方から微熱、頭痛。
初めて傷口のテープをはりかえた。
まだお腹の痛みは続いている。退院してから痛み止めをまだ止められない。日中はがまんできる痛みだけど、夕方から夜中にかけて痛みが強くなるので、カロナールを飲んでいる。傷口じゃなく、卵巣嚢腫を切ったとこが痛い。特に右腹。

7~8日、カフェランチ巡りをする。
まだ外出すると疲れやすい。

9日、会社の夢を見るようになる。
あまり回復した感じがないのに、来週の今日には職場復帰だと思うと焦る。
いろんな人の術後回復ブログをよみ漁る。総合的にみて退院後3週間目から、急激に回復がみられるらしい。
このころから平熱が少しづつ下がり始める。

10日、近所の泌尿器科クリニックへ
頻尿が昨夜からエスカレートして、10分間隔だった。尿検査をして膀胱炎診断。抗生剤と整腸剤を処方される。ひとまず安心。
膀胱炎が治っても、頻尿は変わらないから、今後腰を据えて治療していこう。通いやすくて先生も感じがよかった。

退院後0週間

退院後0週間、術後9~14日
12月29~1月3

毎朝体温を計ることにした。
安定して36,5度。入院前よりだいぶ平熱が高くなった。
毎日排便あり。頻尿は治らない。一時間に一回。

毎日、歩行訓練した。20分歩いて、ひと休みして20分かけて帰るみたいな。
お出かけする日は歩行訓練なし。

退院日からホルモン剤ディナゲストを始めた。
翌日の夜に、間違えて旦那の歯ブラシで歯みがきをしてしまった。ブラシを洗って戻す瞬間まで全く気がつかなかった。超ショック‼頭がボケてる。何ボケ?薬ボケだったら怖い~

元旦には、車で30分の近くのアウトレットへ。車は相変わらず揺れが辛い。ずっとつり革?を持ってる。
買い物は楽しい‼帰りにラーメンを食べて帰る。

二日は車で30分の映画館へ。
スターウォーズの新作。前作より面白かった。長時間座っていたけど、わりと大丈夫だった。映画が面白かったからかも。

三日は全く外出しないで、お菓子や干し柿ばかり食べていてごろごろしていた。
この日から便が硬いコロコロ便になる。硬いので、おしりから出血してしまう。正月期間、食生活が乱れている。

退院日 術後8日

12月28日
嬉しくもあり、寂しくもあり、不安もいっぱいの退院日。
前日に荷物を整理しておいたので、8時の朝食後、トランクに詰めて迎えを待つ。
薬剤師が退院後の痛み止め10日分を持ってきた。
これ、自分で量を決めたんだけど結局足りなかった。
入院中はもらえるお薬は、多くもらった方がよかった。
旦那が二時間休みしか取れなかったので、
あまり会計が遅いと、荷物だけ持って帰ってもらって自分は一人で帰らなきゃいけない。
事前に、看護師と主治医に朝イチの会計を頼んでおいた。
9時半に呼ばれる!よかった早い!
病室の皆さんに挨拶。皆さんも、あさってまでには全員退院なので、気持ちよく送っていただけた。
ナースステーションの皆さんに挨拶。
感謝の気持ちを伝える。
手首のリストバンドを切られる。
満面の笑顔で、病棟を後にした。

会計、64,800円+リース関係1,296
保証金8万との清算でお釣りがきた。
思ったより安く感じた。もちろん限度額認定証が適用になった価格。

車に乗り込み、シートベルトをしめた。が、凄く傷に当たる!腹帯してても痛い。
車の揺れが痛い。
地面もアスファルトと病院内の床とでは全く違う。アスファルトは歩くときの衝撃が大きい。しかも段差や、平らじゃない所が超多い。
途中、スーパーで食料を買い込む。病院食のメニューを思い出しながら、根野菜や、とうふ、納豆、牛乳などなど5,000円ほど買った。

買い物だけで結構疲れた。ていうか歩くのが辛い。駐車場から店までの距離が辛い。

帰宅後は休む間もなくフルスロットル!
旦那は会社へ行ったので、誰も私を止める者はいない。
家が予想以上に汚い。掃除機はあちこち持ち歩かなくてはならないので諦める。
旦那が洗濯物をためまくっていた。まずは洗濯。そのあいだに料理。作りおき出来るものはしまくった。ご飯も炊いて冷凍にしておく。
トイレもそうじする。気持ちいい。
各種方面へ退院の電話やメール報告。
3時間ほど家事に没頭して、ひといき。コーヒーとチョコレートが美味しい。
よし!頑張ったからあとはゆっくりしよう。
自宅療養の始まりだ!
夕飯はカボチャのそぼろ煮。10時半就寝。
この日は自宅のベッドで熟睡できた。しあわせ。

術後5~7日

12月25日
今日から常食。
朝食、シャワー後、くつろいでいたら部屋を移動するように言われる。
年末に向かって入院患者も減ってきたので、大部屋を二人で使うのは非効率、ということで引っ越し。ちょっと残念。
新しい部屋は新生児室とナースステーションのまん前。デイルームの隣。
デイルームのヘビーユーザーの私には快適だった。すぐにお茶やお湯をくみに行ける。
子供のない私にとって新生児室は‥意外にも癒しだった!
街で妊婦さんや、親子連れを見ると胸がざわついていた私が、新生児を前にすると、ただただ可愛い!!しばらく見てても飽きなかった。母性ってやつだろうか。
新しい部屋のメンバーも一日中、カーテンは皆閉めっぱなし。
ベットにいながら部屋内でおしゃべりとかはなかった。婦人科だからだろうか。それとも今時はこうなのだろうか。入院中はどの部屋を覗いてもカーテンびっちりだった。
でも、圧迫感はあるものの、この方が気をつかわなくていい。
夜は旦那がお弁当を買ってきて、デイルームで一緒に夕飯を食べた。
カーテンの中での食事にストレスを感じていたのでテレビを見ながら、テーブルで旦那と食事をするのが嬉しかった。
お見舞がくると皆、デイルームに行くので、同室の家族とのやり取りで、同室の方がどれくらい回復してるか知ることができた。
ほぼ、自分と同じくらい元気みたいだった。

12月26日
母親が最後のお見舞に、約束のプリンを持ってきてくれたので一緒に食べた。
デイルームで紅茶を入れてあげる。
母とはなかなか会う機会がないので、ゆっくりおしゃべりを楽しんだ。
4つも買ってきてくれたので、明日また食べることにする。初めて有料の個人冷蔵庫を稼働させた。
主治医が朝の回診で、今後のことを聞いてきた。
今後は内膜症のお薬を飲んで、経過を診ていくことになった。
あとは病理の結果を退院後診察で聞くことになる。
話しやすい先生でよかった。女医で本当によかった。

12月27日
今日は初めて誰もお見舞に来ない日
遠い中、皆のかわるがわるのお見舞、本当にありがたかった。
15時すぎ、暇なのでデイルームをうろうろしていたら隣のベッドの方も暇そうにしていたので話しかける。
立ち話から座り話になり二時間ほど話こんでしまった。話題は勿論、手術の内容。病気発覚までの経過。病気にまつわるあれこれ。主治医のこと。話はつきなかった。
向かいベッドの方は私とほぼ同じ手術で、入院期間も同じだったので、できればこの方ともお話したかった。でも、なかなかチャンスがなく、明日は退院日なので最後のご挨拶しかできなかった。
夕方、助産師から退院後の過ごし方が書かれたプリントをもらう。
*禁止事項
湯船に入ること
自転車、車の運転
重いものを持つこと
一日かかる遠出の外出
人混みにの中に行くこと
*注意点
患部を冷やさないこと
排尿異常、38度以上の熱、傷口からの出血や化膿、便秘が続く、等があったら病院へ連絡すること。
家事などは休みながら無理しない範囲で行う。
歩行訓練もすすめられた。

術後4日

今日から全粥。
しがもクリスマスイブなので、昼のおかずが豪華たった。
ホワイトシチユーやデザート、お粥も玉子粥。
病院食を作ってる会社からのクリスマスカードつき。ささやかだけど嬉しかった。

午前中採血。
採血後は昨日から始めた日課。美文字トレーニングをデイルームで30分やる。
喉あれがするのでのど飴をなめる。
咳や笑うとき、お腹が痛む。

旦那の会社の人がご家族でお見舞に来てくれた。
この方の娘さんが、この病院の別の科で勤務されていて、私の主治医とも仲良しらしい。
その縁でこちらの病院と先生を紹介してもらった。
来月にはご自身もこの病院でご出産予定。
奥様も若いときに卵巣嚢腫で手術されていて、とても心配してくれた。
お見舞に、靴下を戴いてこれが暖かくて、蒸れなくて、肌触りが真綿で包まれているように優しくて、最高だった。今は毎日家ではいている。
気をつかってくれて20分位お話して帰られた。
これくらいの時間って一番助かる。
お見舞は、短時間で、毎日きてくれるのが嬉しいかも。
旦那も親も1時間以上かけて来るので、毎日は無理だし、一度くると3時間以上いてくれるので、案外疲れるのが正直なところだった。すごく嬉しいんだけど。

旦那は術後、毎日「腫瘍の写真見る?」と私に聞いてきた。
私は全く見る気になれず、毎日断っていた。手術で何をどこまで切ったのか(全摘出したのかとか)さえ旦那にも主治医にもたずねなかった。
だけど四日目にして平常心が戻ってきたのか、急に手術の事が気になって、四日目にして腫瘍の写真を見たり、全摘出しないで温存できたことや、二時間半で手術が終わった事などを教えてもらった。


今日は病棟から病院内に活動範囲が広がるので、売店でプリンを買うと心に決めていた。
だけど、旦那がナースにプリンを食べてよいか確認しようと言い出し、結果、病院食以外はダメと言われる。
でも、母親に翌々日のお見舞の時に買ってきてもらうようこっそり頼んでおいた。

夕方、主治医から今回の手術内容説明と今後の治療に関する問診があった。
嚢腫は右、グレープフルーツ大。左、鶏卵大。卵管はきれいで、卵巣も両方残したこと。
内膜症はきれいにとれたけど、細胞単位の内膜症は恐らく残ってるとのこと。
子宮の後ろにぺったりくっついていて、直腸と癒着していたこと。
今後、妊娠希望するなら、一日でも早くした方がいいこと。
妊娠するなら体外受精が確実であること。

主治医は、私達夫婦が妊娠を強く望んでいると思っているので、私は激しく動揺した。
夫は体外受精の話を聞きたがっているような感じだった。
私は体外受精の大変な点である、費用、時間、根気について簡単に説明したら、旦那は黙った。
そんな基本的な知識もないことに、妊娠に対しての意識が低いと改めて感じた。

微妙な空気のまま、病室へ戻り、旦那からのクリスマスプレゼントを開けた。心のこもったプレゼントだった。
でも、何だか気持ちが上げられず、ちゃんと旦那とも妊娠についての話が出来なかった。したくなかった。